チェコ共和国に滞在する非居住者の地位および義務
Bělohlávek, Alexander J.

最高行政裁判所(チェコ共和国)大合議の判決(2009年7月21日)事件番号:2 Ads 88/2006:社会保障州間協定(ここではチェコ共和国とスイス)

判決理由:

州間協定が非居住者(外国人)を社会保障目的のための居住者(チェコ共和国の住民、すなわち、国民と同等に取扱う)として扱い、国内(チェコ共和国)法を参照する場合、非居住者は所定の地域において国内法が居住者に課す義務も遂行しなければならない。
チェコ共和国とスイス連邦との間の社会保障に関する協定の条項は、チェコ法の適用について言及しており、チェコ共和国で働いているスイス市民を国民として取り扱うことを規定し、これらのスイス市民に対しチェコ共和国の健康保険料の支払い義務を課している。

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about the authors

法学博士(Dr.iur)および名誉教授(Dr. h.c.)。チェコ・プラハ市認可弁護士としてプラハで開業(米国ニュージャージー支部)、ビェロフラーヴェク法律事務所シニアパートナー。オストラヴァ大学経済学部法律学科教授、マサリク大学法学部ヨーロッパ法学科客員教授(チェコ共和国ブルノ市)。国際商業会議所(ICC)仲裁委員会チェコ国内委員会委員長。プラハ、ウィーン、キエフなどで仲裁人を務める。スイス仲裁人協会(ASA)、ドイツ仲裁人協会(DIS)、オーストリア仲裁人協会会員。世界法曹協会(WJA)初代副会長(米国ワシントンDC)。